伐採跡地にトチノキ苗を。私たちの念願の思いでもありました。
県道に苗や資材を下ろしここから谷を遡りながら現地に向かいます。苗は背負子に乗せたり、袋に入れて手で持ったり。足元が不安定なのでゆっくりゆっくり。現地では、杭を打ち込んで網を張ります。
いまもなお、数年前の伐採の傷跡がありありと残る谷。巨木の残骸のふもとに若いトチノキを植えます。本来トチノキが在った環境にトチノキが在ることが最も自然。
苗たちは山へ帰り、これまで経験したことのない数々の風水害、雪害を経験することでしょう。
厳しい自然の中、私たちは可能な限り見守りながら、次世代にトチノキのある豊かな源流の森を引き継ぎたい思いでいます。
春の心地よい緑の風が、汗をぬぐってくれます。本当に、すてきな一日でもありました。